第103回

随想第104回

コスモスケア株式会社 代表取締役社長 佐藤 活嗣 住み慣れた地域で安心して過ごしたい コスモスケア株式会社
代表取締役社長 佐藤 活嗣

当社は、高齢者や障がい者向けサービスを提供している会社です。一人の人間を支援する時に大事な事の一つが、その方がどのくらい「つながり」をもっているか知る事です。私を含め心身が健康な者にとっては、普段意識することない「つながり」ですが、高齢や障がいによる支援が必要な立場の方にとって、生活をする上で、かかせないものです。

高齢者や地域福祉と関わるようになって二十年になりますが、以前に比べここ数年ではより地域とのつながりが少なくなったと感じます。一人暮らしのおばあちゃんをお隣さんが目の届く範囲で見守ってくれる、町内会で気にかけてくれる、など地域コミュニティのつながりで機能していた事例が少なくなってきています。そのため現在では、社会的なインフラとしてコンビニや薬局などが今後の担い手として期待されています。

コンビニの一部ご理解ある店舗では認知症高齢者の見守りや保護を行ってくれる店舗があります。毎日のように来店し商品を探せずに困っている人」、「家がわからない人」、「一日に何回も同じものを買う人」などをそっと見守り、支援してくれているのです。このお店があるから今日一日を無事に過ごせた高齢者がたくさんいます。 認知症高齢者の増加は既に他人事ではなく、皆様の周りの日常的な困り事として目に見えて身近になってきていると思います。

地域のつながりが希薄してきた背景がある現代社会でも、認知症の方を支えて見守れる社会でありたいという考えから「認知症サポーター」という制度が全国で発足しました。これは個人としてその活動に共感する方や、前述したコンビニ事例などの企業や団体などが一定の研修を受け、地域で認知症サポート活動を行っていくものです。まだまだ浸透、理解が少ないのが実態です。

当社では、研修受講を希望する個人や団体企業に向けて講習を実施する事もできますので、組合会員の皆様も「認知症サポーター活動」にご関心あればお声がけいただければ幸いです。これらの活動は以前から災害時に身を守るための考え方である自助・共助・公助の考えに加え、互助がこれからの地域で必要という考えを基本としています。コロナ禍もあり、さらに「つながり」は希薄になりがちです。皆様と協力しながら、「困った時はお互い様」と笑顔で支えあいができる地域づくりを、一緒に実現できればと願います。

次回は株式会社アビーナリーマネジメント(税理士法人) 会計コンサルティングチーム リーダー  白石 冬人 様