第29回 第31回

随想第30回

本間秋彦 番組は携わる全ての人達の絆や想いや情熱で作られる 本間 秋彦

気がつけばこの仕事を始めて30年になります。アナウンサーやお笑い芸人になりたい!というよりはテレビやラジオに出て面白い事をする人になりたくて、子供の頃からテレビを見まくりラジオを聴きまくりマンガや本を暗記するほど読みふけり(笑)、様々なジャンルの音楽を聴きまくり、大学時代は軽音サークルに入りアマチュアバンドを気取り作詞作曲などをしてみたり・・・今思うと熱中していたコトや遊びでやっていたコトがすべて今の仕事に100%活かされているので幸せ者なのだと最近特に思います。

一見、表に出る人だけが目立つこの仕事ですが、私達出演者を支えてくれる沢山のスタッフが居てくれるからこそ成り立っている仕事です。そのチームワークが愛される番組作りの根幹を成す訳ですから、番組というものはそこに携わるすべての人たちの「絆」や「思い」や「情熱」で作られているともいえます。

私をラジオの世界に導いて下さった当時のディレクター、生まれて初めてテレビの世界に導いて下さり「ホンマちゃん」という呼び方まで考えて下さった当時のプロデューサー、制作会社を退社してフリーで活動を始めた時レギュラー番組を一つも持ってなかった私に番組を任せて下さった当時のプロデューサー・・・私がテレビやラジオを通して元気に楽しそうに話す姿を見せることが、お世話になった沢山の方々の思いや情熱までをも繋ぐ事になるわけです。落語やお笑いの世界の師弟関係とは少し違いますが、喋り手として育てて頂いた感謝の気持ちを忘れず楽しい番組作りに今も生かしております。

次回はシンガーソングライター 坂本サトル氏