第89回 第91回

随想第90回

蔵王酒造株式会社 常務取締役 渡邊 毅一郎 清酒製造の機械化と行く末 株式会社コンストラクト・モーメント
肴処やおよろず経営 代表取締役
中村 圭祐

昨年の3月末に仙台市内にある当店の近所でクラスターが発生し、一気に仙台市でも緊張感のある雰囲気になったのを肌で感じ、自社の経営するお店を4月から2ヶ月間休むと宣言した2020年から後数ヶ月で1年が経とうとしています。状況は好転したとは言えず、売り上げを見込む12月も宴会需要の激減で周りのお店からは悲鳴やため息ばかりが聞こえてきます。

ただこの状況の収束は誰も予想できないと思いますので、坐して待つよりも今やれることをチャレンジして経験として残そうと考えました。

テイクアウトでお弁当をやって店舗で提供するメニューと合わせることにより原価のロスを減らしたり、調理効率を考え新メニューを作り店舗営業でも生かすことができました。

デリバリーも自社でも他社でもやってみて、委託したときの手数料と事前準備の難しさ、テイクアウトと店舗営業の両立についてもスタッフと話し合うことができ、いい経験となりましたが、テレワークや自宅待機などが日常化し、今後コロナ前のように100%のお客様が戻ってこないかもしれないと考え、外販商品製造にも力を入れることにしました。

店舗営業、デリバリー、テイクアウト、外販商品と店舗以外での利益も確保し、減少した分を補うことが必要になるのではと思っております。

ただ、外販商品を作っても自社でECサイトや店舗だけでは人に見て知ってもらうには弱く、販売先、流通などが課題となってきます。

仙台市で弊社も参画している地域ブランド「都の杜・仙台」で2020年からAmazonなどでのECサイトも出来たことによりネット通販のテストマーケティングとしても挑戦させていただいております。

リアルとデジタルの販売を行うことにより、ビフォーアフターコロナで企業の貴重な経験になると考えており、状況を好転できるようにしていきたいと考えております。 

次回はビーエッチ株式会社 代表取締役 高橋進伍様