随想 絆

株式会社ビック・ママ 保育事業部 部長 米田久光

第135回 レモンハイボールと保育士の本音

株式会社ビック・ママ 保育事業部 部長
米田久光

 5月の下旬、仙台三越の裏にある立ち飲み屋で、一緒に働く保育士たちと呑んでいました。すると、その中の一人が、レモンハイボールを片手に言いました。

「昨日、友達に言われたんですよ!『保育士って、子どもたちと毎日遊んでいるんでしょ?楽しそうでいいよね』って。すっごい腹立つ!」

 私はすぐに声をかけました。

「楽しいだけじゃないよな。いつもありがとうな。すみません!レモンハイボールおかわり!」

 はじめまして。仙台で5つの保育園を運営しております、株式会社ビック・ママ 保育事業部長 米田久光です。

 どんな仕事でも「見える部分」だけで判断されることはよくありますよね。 同じような経験をされた方も、多いのではないでしょうか。

 私たちはプロである以上、外部に伝わらないとしても「見えない部分」を積み重ねなければなりません。保育の中で、1つ例をあげるとすると「子どもの命を守ること」。子どもは「予想外の行動」を取る為、常に危険を伴います。保育士は、その予想外の行動をさらに予想し、安全対策を行い、子どもの命を守るのです。

 そして、命を守っているからこそ「予想外の成長」を見せてくれます。昨年の年長組に、少食の男の子がいました。だけど、5歳になったある日、ごはんをモリモリ食べていました。半田屋のポスターに出てる子どもみたいに!

 私たちは、子どもたちの成長にふれた瞬間、「この仕事をしていて本当によかった」と感じます。そして、「見えない部分」を積み重ねる重要性も感じるのです。 だけど、どんなに「見えない部分」の重要性を感じていても、時には疲れる時もあります。そんな時、一人でも理解してくれている人がいると、救われるのです。

 最後までお読みいただいた皆さま。皆さまのまわりにも「見えない部分」を地道に積み重ねている人がいるはずです。ぜひ、おいしいレモンハイボールを一緒に飲みながら「いつもありがとう」と声をかけてあげください。

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