第123回

随想第124回

PORTTAVOLAオーナーシェフ 瀬戸正彦 地域に愛されるレストランを目指して PORTTAVOLA
オーナーシェフ 瀬戸 正彦

 地元の食材の素晴らしさを広めるにはお店を開くしかないと決め料理人となった息子と共に3年前に泉区紫山にレストランPORTTAVOLAを開業しました。
地産地消を深く追求して行くと身近な所にこだわり野菜をつくる生産者の方や、とてつもなく美味しい食材に出逢うことができました。
例えば、値段が高く地元では流通せず東京、関西方面に直送される魚介類や農産物。その一方で規格が合わなくて売り物にならない野菜、果物、未利用魚などの存在に驚きました。
地元の人にも知られていない食材たち。PORTTAVOLAではそれらの食材に光をあててメニューに取り入れるようにしています。
お店では鮮度を重視し、食材の仕入れには最大限に気を使い生産者の心意気と自然の恵みに感謝し手をかけすぎない料理を提供することを心がけております。 今後レストランが目指すのは地元の良いものを地元でしか食べられない地産地消のあるべき姿。
食材のある場所に人を集める仕組みです。その為には自分のレストランだけでは難しい。地元の素晴らしい食材は地元の料理人仲間とも共有し、発信し、今後は観光と結びつけて行く必要があると考えています。
都会で食べれる様な料理ではなくここでしか食べられない食材や料理を紹介することです。
レストランは地域経済にはとても大切な場所だと思っています。
一番大切に思っていることは地域に愛されるレストランであること。料理人はリレーで例えるなら生産者から受け取った食材を繋ぐアンカーだと思っております。
近年の温暖化の影響で毎年収穫する食材も変化しています。その時、今の宮城を表現する料理を今後も見守り発信して行きたいです。

次回予定は……タルミ専門美顔サロン agirl face代表 小泉尚子 様